実習11日目。
本日は、先日制作したバナーの修正を受けたので、それを手直ししていました。
自分の中ではこれで百点!と思った物でも、クライアントにとってはあまり関係ない、ということは理解していたつもりですが、それでも修正作業を始めるにあたり、どこをどう修正すればいいのか悩みに悩み抜くことになってしまいました。

そこで、空いた時間で色々調べてみると、それはもう大量に出てきました。修正地獄に陥ったデザイナーの声と言う声が。
その中には当然それを教訓として残している方々がいて、今回はそれをまとめたいと思います。

 


最初から完璧を目指さない

最初から細部まで詰めて全力を出してしまうと、必ず修正の沼にハマリやすいのだそうです。というのも、自分の手持ちの武器を全て突っ込んで制作してしまうことにより、自分の中では百点だからクライアントも必ず気に入ってくれるはずだ、という思考から修正が来た時に対応が取れなくなってしまうとのこと。
今回の私の場合は割りとこれが当て嵌まっていたなと感じました。

 

完成度七割で具体的な指示を引き出す

中途半端な未完成のものを提出するのではなく、あえて七割の完成度で一旦提出してしまい、明確な意見・指示を相手から引き出すのだそうです。残りの三割は相手の意見を反映する余地としておくのがポイントだとか。
全くその通りだなと思いました。というより、訓練校で制作していた時は常にそうするようにしていたのですが、企業実習に赴くことで環境が変わり、実際にクライアントがいてるという状況がその考えを頭からすっ飛ばしていました。自分の中での制作のルールがぶれてしまっていたのが今回苦しむことになった理由だと思いました。

相手の立場になって満足してもらうこと

クライアントあってのデザイナーです。これを意識せずに完成したデザインは、クライアントにとって何の価値もありません。アーティストではなくデザイナーを目指すのであれば絶対に忘れてはいけない事柄の一つだと思いました。

 


 

さて、上記の三つが比較的どの方々も教訓として語られていたことでした。作業途中にこれらを意識してやり抜くことは、自分にはまだまだ経験が必要だなと思います。今回のことでも冒頭書いた通り、どうしても作業途中にその意識が抜けてしまいがちになっていました。集中し過ぎていることが問題なのかと思います。

そして苦しみながらいくつか生み出した修正案ですが、ちゃんとクライアント様の心を掴めるかどうか不安ですが、良い結果になればいいなと思います。

 

追記:一番最後の修正案が採用となりました。先方様に満足頂けたかどうかは分りませんが、実際にサイトに掲載させて貰っているところを見ると、悩み抜いた甲斐があったなあ、と思いました。