企業実習九日目。
本日も曇天の中、バナー制作をしていました
まず最初に、昨日作成したバナーを見ていただき、様々なアドバイスを頂きました。
とても身になるアドバイスを頂いたので、次にそれらを踏まえた上で、新たなバナーを作りました。
※制作したものを載せて良いのか確認していないので、まだ掲載しません。
今回は、その新たなバナーを作り出していく過程で気付いたことを書こうと思います。
昨日今日と、2日間にわたり制作したバナーは女性向けの美容関係の物でした。
男性の私がお世話になることは今後恐らくないであろう美容鍼灸という施術のページへ飛ばすための入り口としてのバナー制作だったわけですが、始めはまず全く持って未知の施術、未知のジャンルということもあり、全く完成形のイメージが掴めませんでした。
そのために、(これは私がデザインをするときのプロセス全てにおけることなのですが)まずしたことは、これまでの制作同様、同じか似たようなジャンルの完成品を探すことでした。
幸いネットには親切な人や企業が多いのか、バナー自体を大量にまとめたサイトがたくさんありました。どこのサイトもジャンル毎に分けられており、目的の美容関係のバナーもすぐに発見することが出来ました。
それらを眺めつつ、最初に頂いていたヒントも含めて、女性向け広告の特徴及び共通点を導き出しました。それらが以下になります。
- 美しさ、繊細さを表すためか、比較的明朝体が多く使われている
- 色はほとんどの場合が赤よりのピンク系統をメインに使用している。
- 当然のことながらモデルの写真は女性のみ。
- 泡のような水玉やキラキラ光る星のような装飾が背景にあることが多い。
- インパクトを与えるところは太いゴシック体で。
装飾や素材としての女性らしさの演出は、上記の点を用いて表現されていることが多い傾向にあると私は思いました。
さて、女性向けデザインにおける装飾の最適解は見つけることが出来ました。
次に、どのようにしてユーザーに訴えかけているのかという点を見つけようと思い、メモを取っていました。
美容といってもその種類は様々です。そのため、エステ、ネイル、ダイエットなど直接身体や肌に関わる点について訴求しているバナーを参考にしました。
そこで気付いたことが以下になります。
- エステやマッサージ関係の広告は、その施術している様子を映した写真を素材として用いている物が多い。
- ネイルや脱毛、ニキビ対策などの広告は施術している様子ではなく、施術した結果をイメージさせる素材が多い。
- 施術前の写真素材を使用している広告はダイエット関係の割合が多く、「このままでいいの?」と危機感を煽るような手法が多い。
上記の点をまとめると以下のように考えられるのではないでしょうか。
施術自体に心地良い体験が得られる物に関してはその過程を表現し、
施術を終えた結果、心地良さ・良い体験が得られる物はその結果のみを表現している。
この点を踏まえた結果、今回の美容鍼灸の広告に当てはめると、
美容鍼灸は顔に鍼を刺して行う施術。施術自体に心地良さは無い。
施術後は、リフトアップや肌質の改善など、良い体験を得ることが出来る。
ことが分りましたので、
バナーには施術後に得られる良い体験をイメージした素材をメインに使うことにしました。
美容鍼灸は、顔に鍼を刺すという痛みはなくともビジュアル的には中々にインパクトのある施術になります。
そのため、気になっているユーザーも多少の恐怖心というものがあるのではないかと思いました。
そこでバナーには大きく四つのキーワードを入れるようにし、マイナスイメージを与えそうな文言を極力排除しました。
- すっきり美顔ケア - 一番大きく配置するメインのキーワード
- 肌質改善&小顔効果 - どんな効果があり、どんな良い体験を得られるのか、という詳細を提示
- 気になる見た目のお悩みに - どのような悩みを抱えた人を対象としているか、ターゲットの提示
- 丁寧で優しい施術 美容鍼 - 丁寧かつ優しく施術をしてくれるのだという、安心感を与える文言を提示
- イメージビジュアル - 良い体験を得られた結果をイメージしたイラストや写真素材
これらを意識しつつデザインを組んでいきました。
またこれらの他にも、痛みのない施術、といった文言もあったのですが、バナーをパッと目にした瞬間に「痛み」という単語がある時点でマイナスイメージが浮かび、敬遠されるのではないかと判断し排除しました。
まとめ
さて、私はこのようなプロセスを経てバナーを制作しました。
今回学んだこととしては、バナーとは、誘導したい場所への入り口になるということを意識して制作しなければならないということかなと思います。
詳細な説明などは誘導先で示せば良いと私は思いますので、入り口の役目は、ターゲットに対して如何に魅力的な提案をし、警戒心を解き、間口を広く見せること、なのだと考えました。
そして、それらを踏まえて制作することで、結果として出来はともかく三つの案を完成させることが出来ました。
このようにして感覚に頼らず(頼れる感覚が無いとも言う)徹底的に筋道を立ててデザインを組み立てていくことの是非は自分には分りませんが、こういう手法でもデザインは出来るのだと頭の片隅にでも置いて頂けたのであれば、この記事を書いた意味が出てくるのかなと思います。