減点主義じゃつまらない。良いところを見てみよう!

久々に美味しくないラーメンを食べたのでげんなりしております。さすがにお名前は控えさせていただきます。不味いとまではいかないのですが、ほめるところも見つからない、コンセプトが伝わらないこんなバナーみたいな味でした。

もう何がいいたいのかわからない笑

ラーメン屋さんもそうですが、食のお店ってほぼほぼ飽和産業で、業界自体の母数は横ばいで。増えるお店もあれば潰れるお店もある。戦国時代の業界です。

Web業界もそろそろ同じ過渡期に入ろうという感じですが、特にデザインに関してはWeb以外にも昔からあるので、飽和産業であることには間違いないでしょう。新しいものが沢山出て来る時って、消費者はこれのここが良い!あれが良い!と新しい機能やデザインをほめるのですが、似たような体験をした時に人は比べてしまうんですよね。

そして、自身が今まで体験したものや知識などの「価値観」と比べて減点していきます。

有名なお話なんですが、

「もしコンビニで同じ商品で同じ値段の缶コーヒーを二つ手に取った時、一つは少し凹みのある商品。片方は通常通りの綺麗なコーヒー。あなたはどちらのコーヒーを買いますか?」

通常通りのきれいなコーヒーを見て、「わ~めっちゃきれいな缶コーヒーや!買おう!」とはならないはずです。「あ~片方凹んでるなー。こっちのきれいなほうにしよう」

となるはずです。絶対に。これは何故何でしょうか?考えてみましょう。

■値段=価値観

人は過去自身が体験した経験に応じて、それぞの価値観を創りあげていきます。その中で、500円払うなら大体こんなものが食べられる。とか、この商品だったらこんな味だとある意味決め付けを持って購入したり触れたりします。

価値観は人それぞれで、同じ価値観を持った人なんてそうそういるものではありません。500円でお腹いっぱい美味しいものが食べられる!という人もいれば、500円なら美味しくはないがお腹いっぱい食べられる!という人もいます。

モノに触れる。購入する前に、一種の「期待感」を事前に予測した上で行動に移ります。その期待感を超えれば「満足」や「感動」を感じ、また同じ商品を購入するし、期待感を下回れば「被害者意識」を持ち、怒りやクレームにつながります。

「お客さまの感動」を生み出す秘訣

コレは有名なお話ですが、つまり期待感をもった理想である点数(100点)から自分の価値観に足りないところを見つけてしまうと、どんどん減点していき、人それぞれであるボーダーラインの点数に応じた感情を抱きます。

受けてとしての考え方

消費者の価値観のお話は上記の通りですが、本当にそれでいいのでしょうか?体験に対して、減点主義が当たり前になってしまえば、自身の感性が育たず。価値観が凝り固まってしまい、他人に自身の価値観を押し付ける頑固じじいになってしまう恐れがあります。もっと「良いところ」に目を向けるべきなのでは?と思います。

冒頭のラーメン屋さんの場合は、チャーシュー丼であれば、ごはんにキムチとチャーシューがのっていたのですが、ごはんはべちゃべちゃでぬるい。キムチもチャーシューも冷たくて、どんぶりなのにぬるい印象を得た為「美味しくない」と私は感じました。

逆に考えると、チャーシューはそこそこ美味しい。ごはんの炊き方に気をつけて、キムチとチャーシューを少し温めてごはんに載せれば美味しいのでは??

お店の料理の場合は改善を自分ではできないで、少し話しは変わりますが、自身が得た体験に対して、このような思考を持つだけですごく前向きな話ができます。

「褒め上手」と昔から言いますが、ただ褒めるだけでなく、ここはすごく良いから、こっちをこうしたらもっと良くなるんじゃないか!と減点を加点を見比べて指摘してあげるだけで人は指摘を受け入れてくれたり、成長につながったりするので、是非後輩や部下の教育でお困りの方は一度試してみては??

今日は少しデザインとは離れたお話にはなってしまいました。

消費者を気にして作品を創ることは違いますが、消費者意識を考えて作品を創ることは大切だと思います!

最後に現在考え中のBlogバナーです。迷走してます笑

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です