「この文字、あなたにはどう見える?」フォントについての基本的な形をおさらいしよう!
- By robiii
- 2016年2月24日
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こんにちは、robiiiです。
本日はバナー制作に再び戻らせていただいたのですが、ほんの1週間前に制作したものがものすごくちゃっちく見えたことに、成長を感じて嬉しく思います。
さて、今回はWEB制作では欠かせないフォントのお話。
何かを伝達するために、これほど有効なツールはありませんね。
先日朝の情報番組で、漢字の細かい違いを許容する動きが始まっているとのニュースを見ました。
YOMIURI ONLINE様 -はねても、とめても正解…漢字の細かい違い許容
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160210-OYT1T50028.html
それに対してパネラーが「文字だって絵の一種」というコメントをしていたのが印象深く感じられました。
同じ文字でも印象がガラリと変わるのがフォントです。
基本的なことですが、もう一度おさらいしてみましょう。
フォントの基本事項~明朝体・ゴシック体編~
代表的な二つのフォントの特徴
フォントといえば、まず頭に思い浮かぶのが明朝体とゴシック体の2つなのではないかと思います。
特段WEBやDTPでなくとも、パソコンに初期でインストールされているので小さい頃から慣れ親しんだ方は多いかと。
(調子に乗ってポップ体ばっかり使っていた歴史は忘れるんだっ……!)
おっと、調べてみたら「ポップ体は本当にダサいのか」を検証している方がおられました。個人的には白抜きのやつは割と好きです。
すとろべりちゃんだよ!様 -創英角ポップ体は本当にダサいのか考えてみた
http://str3-m.hatenablog.com/entry/2015/09/26/174713
明朝体の線の抑揚は安心感と信頼感につながる
まずは明朝体を……ということで、少々喧嘩腰な文章を用意してみました。
チョコミントが好きな人に歯磨き粉云々は言ってはいけませんよ。
「嫌いなんだ」と嗜好を伝えるまでは構いませんが、好きなものを蔑まれて喜ぶ人は(一部を除いて)居ませんからね!
話を戻して、どうでしょうか?
「おいおいグスタフ、君の言っていることを要約するとだね、彼の伯爵様は三度の食事に歯磨き粉を食うってのかい?」みたいな感じですね。
文字だけで判断すると、とてもシリアスで真面目な内容を話しているように見えます。
つまり、明朝体は、
- 格式高い
- 高級な
- 安心感
- 信頼感
を持っているということです。
また、抑揚の織り成す曲線が、柔らかくしなやかな日本らしさ、そして女性らしさを感じさせます。
より説得力を持たせたい場面で使用すると効果があります。
ゴシック体はとにかく見やすく、目につきやすい
次はゴシック体。
今度は電車の吊革広告の雰囲気を思わせませんか?
最近では写真などを一切使わず、想像を誘うキャッチコピーだけの広告もよく見られるようになっています。
つまり、ゴシック体は目に付きやすい文字であるということですね。
他にも、
- 可読性が高い
- 角張った男性らしさ
- 太くなるほどきつい印象がある(≒与えるインパクトが強い)
という点が挙げられるでしょうか。
明朝体は女性的、ゴシック体は男性的というのが一般的な感覚です。
その他のフォントも見てみよう
丸ゴシックは一転して子ども向け
どうでしょうか?なんだか図書館の張り紙で使われそうな感じです。
先ほど、ゴシックは男性向けと言いましたが、それは角ゴシックの話です。
角が丸くなったゴシックは一転して子どもらしさを与えます。
病院などでもよく利用されていますね。
- 子どもらしさ
- 優しさ、あたたかみ
- かわいい
- やんわりとしたポップさ
丸ゴシックが持つ印象はこんな感じです。
柔らかい印象と見やすさを両立させたい場合は丸ゴシックを使いましょう。
手書き風のフォントはよりやわらかい
丸ゴシックを超える柔らかさを持つのが、手書き風フォントです。
当たり前といえばそうですが、手書きのような丸みが人のぬくもりを感じさせるからなんですね。
- 柔らかい
- 軽やかな
- 可愛い
- 優しさ、暖かみ
などが代表的な印象です。
ユーザーの心情を表現する文字(「疲れた…」や「おトクっ♪」など)に使用すると、読み手が同調しやすくなります。
反対に、企業側からのメッセージ(「お求めはこちら!」など)には向きません。
おまけ
悪名高いポップ体をご用意しました。
「と」や「の」が特徴的すぎて非常に使いづらそうですね。
先ほどご紹介した記事でも使っていたように、フチで囲むとちょっとましに見えます……
やっぱり「一手間加えている感」が女性らしさには重要なのだと思います。
- ものすごいポップさ
- ものすごい気軽さ
- (あえて言うなら)女性らしい
使える場面というものが思いつかないあたり、ビジネスで許容されるレベルではないポップさや気軽さ、ということかもしれません。
まとめ
根本のルールはシンプル
「知ってるよ!」という基本ばかりでしたが、こうして並べてみると違いがよくわかりますね。
細かくなってくると、同じ明朝体でも印象や用途の違い、目的に合わせた優劣が生まれるかとは思うのですが、基本のルールはシンプルです。
フォント選びに迷ったら、一度ここに立ち返りましょう。
それでも迷ったら……
すべての要望を叶えるフォントを選ぶことはとても難しい(むしろほぼ不可能かもしれない)ので、優先順位をつけて取り組みましょう。
また、デザインに面白みがなくなってきたときは、以前にもお話しましたがフォントを変えてみると新鮮さが生まれます。
もちろん、ルールは順守した上で、ですよ!
そろそろこれを言うのも残り数回で少し寂しいですが、ではまた、次の投稿で。
参考記事:
PRESENT POST様 -書体がブランドに与える影響とは?効果的なフォント選びの為のイメージマップ(配布あり)
http://blog.presnt.jp/design/2015/08/font
MAG2NEWS様 -日本人は丸ゴシックがお好き? 標識や看板に同じ書体が使われるワケ
http://www.mag2.com/p/news/18554
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